*Go Back to Japan with My Cat


2000年の法律改定により、猫に関しても動物検疫が適用されることになりました。 狂犬病と健康診断証明書を持って日本に入国しないと、最長6ヶ月間の隔離期間が必要となります。 そんな可哀相なことはしたくなかったので、早速、愛猫momoちゃんのためのカナダからの帰国準備を始めました。

※下の図が、猫の入国に関しての一連の手続きです。 図の中をクリックすると、該当箇所にジャンプします。

はじめにこちらを読んでください 30日前にしておくこと 10日前にしておくこと いよいよ日本です 遂に猫ちゃんにご対面♪ 機内への猫の持ち込みについて 帰国までにかかった総費用デス



はじめに

日本への入国のために、猫ちゃんは動物病院で狂犬病予防接種と健康診断を受け、証明書を発行してもらう必要があります。 これは、動物輸出("出国"することは、カナダから"輸出"されることになります)のための証明書です。 動物病院で最初に「日本に猫を連れて帰るために証明書がいる」旨を、きちんと説明しましょう。 

日本への入国に関しては、
 *狂犬病予防接種の証明書
 *健康診断証明書
の2点が必須で、両方ともCanadian Food Inspection Agencyによる裏書きが必要となります。 検疫期間などは、輸出国の狂犬病発生の有無によって違います。 ちなみに、カナダは狂犬病発生国のため、2点の証明書が揃っていても、最低14日間の検疫期間が必要となってしまいます。 日本の動物検疫基準に関しては、農林水産省 動物検疫所の こちらのHPにてお勉強してから、動物病院に行かれることをおススメします。 英語版もあるので、該当箇所をプリント・アウトして獣医さんに見せると良いでしょう。

動物病院によっては、国外への動物輸出の証明書に関してよく知らないところもあります。 その場合は、もよりの Canadian Food Inspection Agency (カナダの動植物検疫機関)に自分で確認するか、獣医さんの方から動物輸出のための証明書について確認してもらいましょう。 Canadian Food Inspection Agency の輸出に関する問い合わせ先一覧はこちらをどうぞ。

獣医さんには、
 *狂犬病接種から帰国までに最低31日間の時間が必要なこと
 *帰国日までの10日以内に健康診断を受ける必要があること
 *日本までのフライトが長いので、鎮静剤を処方して欲しいこと
を最初に伝えておくと、良いと思います。

ちょっと面倒くさいですが、"飼い主さん"頑張ってください!


帰国31日以上前

帰国予定が決まったら、まず猫ちゃんに「狂犬病の予防接種」を受けさせましょう。 狂犬病の予防接種は、接種した日から入国まで、「30日以上」の時間が必要です。 これは、狂犬病が、実際にかかってから発病まで最低30日かかる病気のため。 実際に予防接種を受けた日以前に、病気にかかっているという可能性を考えて、30日以上の時間が必要となるわけです。

狂犬病の予防接種のことは、英語で"rabies vaccination (レイビーズ ヴァクシネェィション)"といいます。 まずは、動物病院に電話をして、狂犬病の予防接種を受けたい旨を伝え、予約を入れましょう。 今までに、予防接種などを受けてない場合は、たいていセットでその他の予防接種を勧められます。 これは、猫が外で遊んだり他の猫と遊んだ時に感染する伝染病や白血病のための予防接種です。 受けておくのが猫ちゃんには1番ですが、これは飼い主サンの心次第でしょう。 セットの予防接種の場合、通常1ヶ月に1本ずつで、3ヶ月くらいかけて注射をされます。 この場合、帰国日を考えて、狂犬病の予防接種を最初の方の月にしてもらうようにお願いすることをおススメします。

狂犬病の予防接種が済むと、「予防接種証明タグ」と証明書を発行してもらえます。 タグは、猫ちゃんの首輪に付けておくと、迷子になった時など便利です。 

狂犬病の注射だけなら、だいたいCAD$50〜60。 その他の予防接種も同じくらいの値段です。 日本で感染病の注射が1本5000円くらいしていたので、こちらで予防接種を済ます方が少しお安目です。 momoちゃんは、子猫用の"Kitten Set"を帰国3ヶ月前に受けて、CAD$130デシタ。


帰国10日前

もう1つの必要書類、「健康診断証明書」は、帰国日から10日以内のものがベスト。 しかしながら、クリスマス・シーズンや年末年始などの場合は、獣医機関もお休みになるため2週間前くらいのものでも有効になるとのことです。 健康診断書は、英語で"health certificate"。 狂犬病の予防接種の際に、帰国前の健康診断を受けたい旨を伝えて、予約をいれておくと良いデス。

この時の診察で、鎮静剤の処方を獣医さんにお願いするとよいでしょう。 日本まで西海岸からなら13時間以上、東海岸からなら16時間以上かかります。 飛行機の機内に持ち込むか、貨物として預けるか、となりますが、どちらの場合も、 鎮静剤を猫ちゃんに服用させてあげる方が、猫ちゃんへの負担は随分減るようです。 momoちゃんの場合は、乗り換えも含め、日本まで18時間近くの旅となります。 獣医さんから1錠で半日近く効き目がある、という鎮静剤をもらいウツラウツラしながらの空の旅の予定です。 鎮静剤は、睡眠薬のようにグッスリと眠るのではなく、意識が朦朧とした状態が長時間続くものです。 momoちゃんの獣医さんでは、睡眠薬は処方していないと言っていましたが、この点は獣医さんと相談してみるのがよいかと思います。

健康診断証明書はCAD$40、鎮静剤はCAD$7 ほどでした。 カワイイ猫ちゃんのため、とはいえ高いですよねぇ・・・

狂犬病予防接種と健康診断証明書が揃ったら、もよりの Canadian Food Inspection Agency にて、この証明書に「政府機関による裏書き」をしてもらう必要があります。 これは、「証明書自体が本当に信用のあるものだ」ということを証明するもの。 この裏書きが無い場合は、証明書を持っていても有効力は無く、最長の6ヶ月間の隔離飼育が必要となってしまいますのでご注意を。  

Inspection Agency には、担当のドクターがいる時間に予約を入れて行きましょう。 ここで、証明書にドクターのサインと政府のハンコを押してもらえます。 momoちゃんの担当ドクターは、正本の他にコピーを3部作って、それぞれにサインとハンコをしてくれました。 コピーは、飛行機に乗るときの航空会社用に1つ、日本の検疫所用に1つ、飼い主さん用の控えに1つ、ということです。 もし、正本だけなら、紛失などの時のために、コピーを取っておく事をおススメします。

この裏書きをしてもらうのには、CAD$20かかりました。 お財布が痛いです・・・

*実際に証明書を見せたのは、日本の動物検疫所だけでした。 空港のカウンターなどでチェックイン時に、証明書類を持っているか、とは聞かれますが、提出必要はありませんでした。 


日本入国

日本への入国日が決まった時点で、農林水産省の動物検疫所へ連絡をし、いつ猫と到着するかを連絡します。 連絡をすると、該当空港の検疫所では受け入れの準備をしておいてくれます。 動物検疫所のHPに連絡先の一覧がありますので参考にすると良いでしょう。

日本に帰る前日には、Mokoが引っ越しの最終段階に入り、Momoちゃんはなんだか興奮状態に。 Momoちゃんに、鎮静剤を飲ませようとしたのですが、興奮してダメでした。 ということで、仕方なくお薬無しで飛行機に乗ることになりました。 Momoちゃんのケージのなかには、お気に入りのタオルとセーターを敷いて、おもちゃをいれて置きました。 その他の準備品は、水を入れるための缶詰の空き缶、缶フード、大好物のドライフードでした。 

空港では、既に連絡済みのためチェックインもスムーズに。 ここで、まずWinnipeg⇒ChicagoまでのAirCanada分の猫ちゃん持ち込み料CAD$65を清算。 Winnipegの空港では、不安そうに鳴いていたのですが、Chicagoまでの2時間の飛行中は、おとなしくしていました。 Chicagoまでの飛行機は、子供が多く、Momoちゃんは、とっても人気者でした!

Chicagoの空港で、今度は国際線に乗り換えを。 JALのカウンターでチェックインをして、ここでも持ち込み料US$188を清算。 ここで1つ面白い事が。 Winnipegの空港では、Momoちゃんの入ったケージも手荷物検査のX線ブースに入り、チェックされました。 しかしChicagoでは、係官に「猫と一緒に、金属探知ゲートを通って」と言われたので、ケージを抱えて通ろうとしたら、「猫を出して下さい」と。 ということで、Momoちゃんを抱えて、ゲートを通過。 Momoちゃんは、首に予防接種の登録札をつけているので、もちろんビーっと。 ここで、係官は真面目な顔をして、万歳をしたMomoちゃんに金属探知機でチェックを。 周りの人は、万歳状態のMomoちゃんを不思議そうに見ていました。 Momoちゃんも、なんでここで万歳?とキョトン。 とってもヘンな状況なのに、係官がみんな大真面目なので笑うに笑えなかったMokoでした。

この後、1時間程待ち時間があり、Momoちゃんは缶フードを少し食べたら、おやすみモードに。 飛行機に乗る前には、丸くなって寝てしまいました。 日本までのフライトは13時間と長かったのですが、前のフライト同様、おとなしくしていたMomoちゃん。 鎮静剤を飲まなかったので、ミャ−ミャ−鳴くのでは、と心配をしていたMokoですが、おとなしくしたままMomoちゃんは日本に到着しました。

Mokoは成田空港の第2ビルの方に到着でした。 入国審査を通過して、荷物の引き取りのレーンの脇に、動物検疫のブースがありました。 まずは、ここで「動物輸入申請書」に記入し、一旦、係官にMomoちゃんを預けます。 自分の荷物を受け取った後に、到着ゲートを出て、それから今度はビルの6階にある、「動物検疫所 事務室」へ。 ここで、必要書類のチェックや身体検査をした後、Momoちゃんが検疫中にお世話をしてくれる、「エーキューエス」という会社の方に会って、色々細かいことをお願いする事になりました。 動物の性格や好みなど、細かく聞いてくれるので、色々心配な方には安心でしょう。 それから、係留中に猫ちゃんに面会を希望する人は、「面会届け」を前もって申請しておく必要がありますのでお忘れなく。 ここで、MokoはMomoちゃんと2週間のお別れとなりました・・・

入国に際しての検疫は無料です。 しかし、検疫期間の間は、飼い主負担で猫ちゃんのお世話を委託することになります。 お世話というのは、食事やトイレのことになるのですが、ケージサイズの部屋で2300円/日。 大きめのお部屋タイプで3000円/日。 ついつい可愛いネコちゃんのため、と大きめのお部屋にしてもらいました。 入国日より15日間で45000円。 空港から係留所までの運搬費が往復で3000円を入れて、総費用は48000円となりました。 この料金の精算は、猫ちゃんの引き取りの時点ですることになります。 


入国14日以降

係留がスタートして2日目には、お世話をして頂いている会社より、電話でMomoちゃんの近況報告がありました。 部屋の端でうずくまってイジケテいるものの、ご飯も少しずつ食べ始めたとのこと。 Momoちゃんも寂しいだろうけれど、Moko自身も寂しかったので、係留6日目のMomoちゃんに面会に行くことにしました。

成田空港から入国した動物は、空港裏側の「天浪係留所」という所に係留されています。 前日に面会に行く旨を連絡し、ちょっぴり高めの缶詰を買って、Momoちゃんに会いに行きました。 係留所は綺麗な建物で、Momoちゃんが居た時期には、60匹の猫ちゃんが一緒に係留中でした。 受付の人に名前を告げると、小さな面会室にMomoちゃんを連れてきてくれました。 ここの人達は、やはり動物好きのようで、それまでのMomoちゃんの様子を色々話してくれました。 Momoちゃんは、旅行のバタバタで、一時期ご飯を食べなかったせいか、ちょっぴりホッソリした様子。 それでも、元気にミャ-ミャ-鳴いているので安心したMokoでした。 他に面会の人がいなかったので、1時間ほどゆっくりMomoちゃんと遊ぶことができました。 係留終了まであと、1週間ほど。 寂しいけれど、もうしばらくの我慢です。

家に帰ったら、お世話を委託している「エーキューエス」さんから手紙が来ていました。 中には、Momoちゃんの写真が。 飼い主さんが心配しているだろうと、わざわざ写真を送ってきてくれたようです。 この会社からは2週間の係留中に2度近況報告の電話もあり、とても親切にしていただき、感謝のMokoです。

係留終了日には、指定された時間に、最初に行った空港内の「動物検疫所 事務室」でMomoちゃんにご対面しました。 ここで委託費用の清算をして、検疫官より「狂犬病予防法に基づく動物の輸入検疫証明書」をもらい、晴れてMomoちゃんは「お墨付き」で日本に入国できる事になりました! 

ここまでして、日本に連れて帰るからにはキャット・ショーに出るようなスゴイ猫なのか、とよく聞かれたのですが、"ただの猫"のMomoちゃんです。 でもMokoにとっては、大事な猫ちゃんです。 Canadaを出国して、18時間の長旅を乗り越え、2週間の係留期間を経て、やっと日本に入国です。 MokoにとってもMomoちゃんにとっても、ちょっぴり大変で、とっても寂しかった2週間でした。 これからは、いつも一緒で嬉しいMokoです。  


飛行機への猫の持ち込みについて

ペットと一緒のフライトの場合、貨物として預ける方法と、手荷物として機内に持ち込む方法の2種類があります。 小型犬や猫の場合は、サイズが小さいため機内への持ち込みが可能です。 それ以外は、基本的に貨物として預けることが一般的のようです。 

@航空会社の選別
どこの航空会社もだいたい動物の機内持ち込みを許可しています。 しかし、アメリカのサンクス・ギビングシーズン(11月末頃)やクリスマス・シーズンなどの繁忙期には、航空会社によっては動物のフライトを制限している場合もあります。 日本へのチケットを予約する前に、予想される航空会社の「ペットに関する規約」を確認することをおススメします。 この際、持ち込みの場合は、座席の下にかごを置くため、規定のサイズが決まっています。きちんと規定サイズにおさまる寸法のかごを用意しましょう。 momoちゃんには、ペットショップで売られている1番小さいタイプ(48.2×31.7×27.3cm)で、$18でした。

A航空会社への連絡
飼い主さんのチケットが取れたら、利用航空会社に動物同伴のフライトの連絡が必要です。  航空会社には、
 *フライト日
 *動物のタイプ・重さ・種類
 *貨物に預ける or 機内持ち込み
 *かごの大きさ
を伝えます。 航空会社の方からは、必要書類(入国の証明書)の準備をすることや、その他注意事項を説明してくれます。 料金は、航空会社によって規定があるので確認しましょう。 清算は、フライト当日カウンターですることになります。 

momoちゃんの場合の料金は下記の通りです。

*Winnipeg. Canada ⇒ Chicago.USA Air Canada CAD$65
*Chicago. USA ⇒ Narita. Japan JAL US $188

B旅行当日
フライト中は水以外には食べ物は与えてはいけない規定になっています。 家を出る前に、ご飯を食べさせて上げるのが良いかと思います。 トイレの方は、獣医さんに聞いたところ、フライト中は緊張状態が続くため、トイレは出来ない動物の方が多いとのこと。 momoちゃんの場合は、薬を飲ませるため、まずトイレの心配は無いだろう、とのことでした。


帰国までの総費用

さて、猫ちゃんの帰国までの手順は何となく理解して頂けたでしょうか。 かわいい愛猫のためとはいえ、今回は大分お財布が痛みました。

ここで、ちょっとソロバンを弾いてみると・・・


 かご  CAD$18
 予防接種  CAD$130
 健康診断  CAD$40
 鎮静剤処方  CAD$7
 裏書き証明  CAD$20
 飛行機 (機内持ち込み)  CAD$65
 US $188
 帰国後の検疫期間
 (15日分)
 \3000/日 × 15 + \3000(運搬費)
 総費用  CAD$280 + US$188 + \48,000
 =\87,716
 *CAD$1=\70, US$1=\107換算です

飼い主の方の日本までのチケットが、CAD$650(\45,500相当)だったのに比べると、猫ちゃんの方は倍近くのお金がかかってしまいました。 長い飛行機の旅の後の14日間の検疫期間を乗り越えても、momoちゃんには更なる試練が・・・・ 

というのも、日本の我が家には更に2匹の猫がいるのです。 女王サマのように育った2匹のおネエサマと、お姫サマ育ちのmomoちゃん。 上手くいくと良いのですが・・・
とにかくmomoちゃんにとっては、長い道のりになりそうです。


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